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Amazonアフィリエイトと楽天アフィリエイトの仕組みと運用についての重要なポイントを解説

ECでペット関連商品を販売している事業者にとって、アフィリエイトの活用は集客チャネル拡大の有力な手段です。
中でも Amazonアソシエイト(Amazonアフィリエイト) と 楽天アフィリエイト は、国内で圧倒的に利用されている2大プログラム。

しかし両者には、成果が発生する条件・報酬料率の仕組み・アフィリエイターへの魅力度など、運用上の大きな違いがあります。
この記事では「ペット用除菌消臭液」を例に、Amazonと楽天の仕組みを比較しながら、実際のシミュレーションと運用戦略を解説します。

計測ルール(成果が発生する条件)

Amazonアソシエイト

  • リンククリックから 同一セッション内(最長24時間) に購入された商品が成果対象。
  • 24時間以内にカートに入れられた場合、その商品は 89日以内に購入されれば成果対象。

楽天アフィリエイト

  • リンククリック後 24時間以内に「買い物かご」へ追加 → 89日以内に購入で成果対象。
  • 一部サービスは計測期間が30日に短縮される場合もあり。

報酬の料率と上限

Amazon

  • カテゴリごとの料率が固定(ペット用品は 5%固定)。
  • 出店者が自由に料率を上げることはできない。
  • 「Prime加入」などの定額報酬(バウンティ)プログラムもある。

楽天

  • ショップ側が料率を自由に設定可能。
  • 例:「通常2% → キャンペーン時は10%に引き上げ」など柔軟な設計が可能。
  • ただし報酬には上限があり、1商品1,000円/同一ユーザー月3,000円まで。

支払いスケジュール

  • Amazon:月末締め→約60日後に支払い。ギフト券500円〜、銀行振込5,000円〜。
  • 楽天:基本は楽天キャッシュ(1ポイント〜)。条件を満たせば銀行振込に切替可能。確定は毎月10日頃。

SNS・広告のルール

  • Amazon:媒体URL登録必須。非公開アカウント不可。「Amazonのアソシエイトとして収入を得ています」といった表記義務あり。商標入札は禁止。
  • 楽天:認定SNS(X、Instagram、YouTube、TikTok等)で利用可。ただしDMや限定公開は禁止。違反すると停止リスクあり。

シミュレーション:ペット用除菌消臭液を例に試算

ここでは「ペット用除菌消臭液」の販売を想定して試算します。

  • 商品①:300mlボトル(2,000円・粗利率50%)
  • 商品②:2L詰替え用(5,000円・粗利率50%)
  • 広告費:売上の10%、20%、30%の3パターンで試算

Amazonの場合(料率:5%固定)

300ml(2,000円)

  • 成果報酬:100円
  • 粗利(1,000円)から広告費・報酬を引いた利益
    • 広告費10%(200円):700円
    • 広告費30%(600円):300円

2L(5,000円)

  • 成果報酬:250円
  • 粗利(2,500円)から広告費・報酬を引いた利益
    • 広告費10%(500円):1,750円
    • 広告費30%(1,500円):750円

 ▶Amazonは料率固定のため、広告費率をどこまで許容できるかが鍵。

楽天の場合(料率:2%、5%、10%で設定)

300ml(2,000円)

  • 報酬(2%):40円/(5%):100円/(10%):200円
  • 広告費10%(200円)の場合の粗利
    • 2%:760円
    • 10%:600円

2L(5,000円)

  • 報酬(2%):100円/(5%):250円/(10%):500円
  • 広告費20%(1,000円)の場合の粗利
    • 2%:1,400円
    • 10%:1,000円

▶ 楽天は料率を柔軟に調整できるため、初期は10%で拡散 → 安定後は5%や2%へ戻す運用が可能。

ネガティブ要素と本質的メリット

Amazonの弱点

  • 料率が固定で、低単価商品だと報酬額が小さい。
    • 例:2,000円のペット用除菌消臭液 → 報酬100円。
  • アフィリエイターのモチベーションが低く、記事や動画で積極的に紹介されにくい。

楽天の弱点

  • 報酬に上限(1商品1,000円)がある。
  • 長期的には利益を守るために料率調整が必須。

Amazonの本質的メリット

  • コンバージョン率が非常に高く、売上の「安定基盤」になる。
  • 外部流入施策とBrand Referral Bonusを組み合わせると実質コストを下げられる。

楽天の本質的メリット

  • 料率アップを活用すれば、ローンチ初期の拡散力を大きく高められる。
  • ROOMやインフルエンサーによる露出を誘発しやすい。

アフィリエイター目線での比較表

項目Amazonアソシエイト楽天アフィリエイト
料率の柔軟性固定(ペット用品5%)ショップ側で自由設定可(2〜10%など)
報酬上限なし1商品1,000円/同一ユーザー月3,000円
計測期間クリック後24時間/カート投入で89日以内購入クリック後24時間以内かご入れ+89日以内購入
参加ハードル登録後180日以内に売上必須楽天IDがあれば即参加可
媒体登録URL登録必須/表記義務あり認定SNSのみ可/DM禁止
拡散力(初期)弱い:インセンティブ不足強い:料率アップで露出拡大
拡散力(長期)強い:CVRが高く安定中程度:粗利管理が必要

戦略まとめ

  • ローンチ初期:楽天で料率を高めに設定(例:10%)し、インフルエンサーやROOM経由で露出拡大。
  • 並行運用:Amazonでレビューを集めてSEOを強化し、売上の安定基盤を確保。
  • 中長期:楽天は料率を5%程度に戻し粗利を守る。Amazonは外部広告やSNSからの流入を増やし、Brand Referral Bonusで実質手数料を削減。

結論

  • Amazonは「安定した売上基盤」、楽天は「初期の拡散力」。
  • 両者をうまく使い分けることで、ペット用除菌消臭液のような中価格帯商品でも効率的に販売を伸ばすことが可能です。

アフィリエイト運用の成功のカギは、粗利と広告費のバランスを見極めながら、販売フェーズごとに使い分けることにあります。

ECアフィリエイト戦略でお悩みの方へ

Amazonや楽天のアフィリエイトは、仕組みを理解し戦略的に活用することで売上を大きく伸ばすことができます。
アミッケでは、EC集客設計・アフィリエイト戦略・広告運用までトータルでご相談いただけます。

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